子どもだけじゃない!大人も楽しめる児童文学作品

子どもだけじゃない!大人も楽しめる児童文学作品
児童書とは、絵本の延長のようなものだと思っていませんか?
読書習慣を促す教育指導が重視されているのが関係してか
「これが児童書なの?」と思うようなボリュームのものがたくさんあります。
そうなると児童書の定義とは? 疑問に思ってしまいますが
児童書の対象者であるティーンエイジャー(小・中学生)も大人も楽しめる作品を
紹介させていただきます。

●ムーミン・シリーズ

多くの方がご存知の「ムーミン」です。
ムーミン一族は妖精なのですが、物語は夢の中のような綺麗なことだけではありません。
ファンタジーものでありながら人間世界の厳しさ、残酷さのような表現があり
一般の方がイメージしている「ムーミン」と小説のムーミンは別物かもしれません。
辛辣な表現などもあるので、読み終わったあとに心に引っかかるものが残るかもしれませんが
ムーミン谷の独特の世界観、個性的で確立されたキャラクターたちは魅力的です。
生きるってこういう事なのだなと思わせてくれ、
大人になってからも何度も読み返したい作品です。

●兎の眼

児童文学作家として有名な灰谷健次郎さんの作品です。
子どもは未熟さから色々なことをします。それがとても残忍なことでも。
大人だからこそ感じる事ができる濃い内容のお話しです。
筆者はこの作品を読み返した時に、間違いを犯した子どもと接する事があるならば
小谷先生のように、足立先生のように、そしてバクじいさんのようにありたいと
改めて思いました。

●ねらわれた学園

主人公と超能力を持つ生徒会長が対決するSF小説です。
生徒会長が超能力を得た学習塾があり、その学習塾には黒幕がいる勧善懲悪ものなのですが
ハッピーエンドというわけではなく、切ない余韻が残り少し考えさせられました。
スピード感があり物語のなかのさまざまなところに伏線があるので
大人も子どもも一気に読むことができる面白い内容になっています。

●西の魔女が死んだ

魔女のおばあちゃんの元で魔女修行はじめた不登校の孫の物語です。
魔女修行とは特別なことではなく、早寝早起き、勉強、家の手伝いなど
おばあちゃんと孫のほんわかとした優しさを存分に感じることができます。
先日、図書館でこの本を小学校2,3年生くらいの子が読んでいて驚きました。
梨木香歩さんの作品は言葉がきれいで、分かりやすい表現を使うので
小学校低学年でも読みやすいのかもしれません。
内容は涙を流す人も多いだろう、大人でも楽しめるものになっています。
筆者は「オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」との
文字を読んで涙が止まりませんでした。

●はてしない物語/ハリーポッター

はてしない物語(ネバーエンディングストーリー)とハリーポッターは有名な作品です。
筆者は、翻訳者により表現や面白さが変わってしまう外国文学をあまりおすすめしないのですが
この2作品は、世界感を大切にしている作り手の努力が感じられます。
ただ、その努力を感じ物語をより面白いと感じるには文庫本ではなくハードカバー本です。
ハリーポッターはシーンなどによって、文字のフォントが違っていたり太字になったりしています。
そして、手紙や看板などは雰囲気が伝わるように工夫された表記になっています。
子どもはもちろん、大人もファンタジーの世界に浸ることができます。


中学一年生の子どもへ読み応えのあるおすすめの本はないか、と友人に聞かれ悩みました。
面白い本はたくさんあります。分かりやすい文章、物語の構成などは
フィクションの物語を選べば間違いはないのですが、影響を受けやすい多感な年頃なので
性描写がなく政治や宗教に傾倒していないものがいいのではないかと思い
児童文学ジャンルから選びました。
児童文学は、子どもだけのものでは決してありません。
大人でも楽しめる作品が豊富なのでぜひ手に取っていただきたいと思います。
友人のお子さんへおすすめした本は、上で紹介したねらわれた学園です。
このエントリーをはてなブックマークに追加