「猫にマタタビ」の嘘・本当

「猫にマタタビ」の嘘・本当
猫に関する事柄で最も有名なのが「猫に木天蓼(マタタビ)」ですね。
爪とぎ用のグッズやネコのごはんを買ったときにも、商品にマタタビの粉末が付いていることもありますし、
ペットショップでマタタビの粉末やマタタビの枝なども売っているので、
猫の飼い主さんにはとってもなじみ深い存在です。

ですが、猫にマタタビを与えすぎると良くない、という話を耳にしたことはありませんか?
その噂について、ご紹介しますね。


1.マタタビってなに?


マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本のマタタビの名前の由来は、
疲れた旅人がマタタビの実を食べると疲れが取れて、「また旅が出来る」ようになることから。
つまり、夏には白いかわいい花を咲かせるマタタビは、滋養強壮の作用があると考えられていたのです。

味としては「バナナにトウガラシを混ぜたようなもの」と表現されるマタタビですが、
猫にとって重要なのは、味ではなく香り。

このマタタビが放つマタタビラクトンという成分が、ネコの上顎にあるヤコブソン器官に働きかけ、
猫の大脳をマヒさせたり、性的に興奮状態にさせたり、眠気を引き起こすなど、
猫をいわば酩酊状態にさせます。
 

2.マタタビって、どんな猫でも好きなの?


マタタビを与えると即、すべての猫がゴロゴロになるというわけではありません。
個体によってまったく興味を示さない猫もいますし、想像以上に反応して攻撃的になったり、
ぐにゃぐにゃになってしまう猫もいるなど、本当に個人差(個猫差)があります。
子猫よりは大人の猫、メスよりはオスのほうに反応を示す猫が多いけれど、
去勢したオスの成猫の場合、反応しないことも。

マタタビの強さも、最も強いのが粉末、次に液体・実・枝・葉となっています。
マタタビラクトンが強く出やすい状態のものが、猫にとっては効果が強くなります。

3.与えすぎに注意


先ほど「酩酊状態」とご紹介しましたが、実際には猫の脳に働きかけるため、穏やかな猫が豹変したり、
暴れたりするなど危険な状態になることもあり、一種の麻薬のようなものと考えた方が良いでしょう。


猫が喜ぶからと、マタタビ製品の使用説明書に従いつつ常用している場合、
使い続けることで呼吸不全を引き起こしたりすることも。
またマタタビアレルギーを起こす猫もいるので要注意ですし、刺激が強いため
高齢猫や心臓に疾患がある猫には負担を掛けてしまうことも忘れてはいけません。

ちょっと元気がないな?と思って、喜ぶマタタビを少量あげると元気になるため、
マタタビをついついあげてしまうという飼い主さんもいることでしょう。

ですがこれは絶対にやめた方が良いですよ。
なぜなら、マタタビによって一時的に興奮状態にしているだけで、根本の原因はわからず放置されたまま。
その元気がない理由が病気だった場合、原因を隠してしまうばかりか、進行させてしまうおそれがあります。


以上、マタタビと猫についてご紹介しました。
たとえば新しいベッドやおもちゃを買ったけれど見向きもしないときなど、
ごく少量マタタビをふりかけることで興味を示し、気に入って使ってくれるようになることもあります。
このように、ごくたまに少量を上手に使えばマタタビも悪いものではありません。
猫のストレス発散にも役立つので、常用・あげすぎに注意して上手に取り入れるとよいでしょう。
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