知ってるようで知らない目のせかい ⑦緑内障

知ってるようで知らない目のせかい ⑦緑内障

緑内障とは

網膜には多数の視神経が張り巡らされているのですが、それらが1本の束となり脳へ向かうところを視神経乳頭といいます。
緑内障は、この視神経乳頭が眼球内圧により潰されることで、正常に機能しなくなる病気です。失われた視神経に相当する部位は視野障害が生じます。視神経は2度と戻りませんので、病気の進行とともに見える範囲が徐々に狭くなっていきます。

眼圧について

視神経が痛めつけられる大きな原因は高眼圧です。
そもそも眼圧というのは何かというと、眼球をボールに例えた場合、その形状を保つためには内部から外側に向かう一定の力が必要ですが、その力の強さのことを眼圧といいます。眼圧を主に決定しているのは、房水とよばれる眼内を満たしている無色・透明な液体の生産量と流出量のバランスです。何かしらの原因で、房水の流出抵抗が増大したり、生産量が減少して房水が眼外へうまく排出されなくなると、眼圧が上昇します。他の眼疾患が要因の場合もありますが、加齢により房水が生産される毛様体の機能が低下することが原因の場合もあります。
従来、緑内障は眼圧上昇を最大の特徴として考えられていましたが、日本人には正常眼圧緑内障(眼圧が正常値な緑内障)が多く、現代では、眼圧上昇は緑内障を発行進行させる要因にすぎないと考えられています。一見、正常値な眼圧でも、その眼にとっては視神経を圧迫し、網膜神経節細胞の細胞死の原因となるため、点眼薬による眼圧下降が治療の基本となります。

40歳以上の20人に1人は緑内障と言われていますが、緑内障だと気づかず生活している人も多く、実際はもっと多いと言われています。緑内障の視野異常の進行は通常緩やかなため、視野異常が起きていても気づきにくいため、40歳を過ぎたら定期的な眼底検査を受けることが望ましいです。また、緑内障は一度なると治ることはなく、より進行を遅らせることが重要となります。
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