トマトまみれが楽しい!スペインのトマト投げ祭

トマトまみれが楽しい!スペインのトマト投げ祭
道いっぱいに溢れた人たちが真っ赤な色に染まっている。
喧嘩ではありません!れっきとしたスペインの伝統的なお祭りです。
その名も「La Tomatina(ラ・トマティーナ)」。真っ赤な色の正体は実はトマトなんです。

田舎街が年に一度赤く染まる日

トマティーナはスペインのバレンシア州の片田舎にあるブニョールという街で、
毎年8月の最終水曜日に開催されています。
1万人足らずしかいない小さな街は、この時ばかりはその4倍も5倍も観光客が集まります。
首都バルセロナからは車で4時間以上はかかるのだとか。
世界中からトマトを投げるためだけにやってくるのだから、皆さんパワフルですよね。

トマティーナってどんなお祭り?

期限は諸説あるそうですが、1945年頃に始まったとされる説が有力なのだとか。
最初は喧嘩でトマトを投げ合ったことがきっかけで、毎年繰り返されるようになったようです。
しかし1950年初頭に一度中止になり、再び1959年にきちんとブニョール市がルールを決めたことで再開、
今に至ります。意外にも歴史は古く、2015年で70周年を迎えた伝統的なお祭りなのです。
ちなみに、祭りで使われるトマトはブニョール市が提供しています。
その数なんと120トン!全く想像がつきませんよね。

祭りの始まりと終わり

トマティーナは祭り前夜から始まります。
この日はトマト投げはなしですが、屋台や小さな簡易遊園地が設置され、
街の広場で飲めや歌えやの楽しいお祭り騒ぎ。これが夜通し続くのだそうです。
そして、祭り当日の朝9時頃、市役所が菓子パンを配ったあと
「パロ・ハボン(石鹸棒)」と呼ばれる競争が始まります。
これは石鹸でツルツルになった1本の長い棒に登る競争で、
その棒の先に付けられた生ハムを最初に取った人が勝利者となり、観客達から拍手喝采を浴びます。

今年の勝利者が決まったところで「トマテ!トマテ!(トマト)」の大合唱が広がり始めます。
するとトラックに積まれたトマトが登場。
花火の合図をきっかけに、道いっぱいに集まった人たちが一斉にトマトを投げ始めます。
誰彼構わず全員が全員、トマトを手に投げ合う、投げ合う。
人だけでなく道も建物も全てが真っ赤になります。
あっという間にトマトだらけになったブニョールの街。とんでもない光景になっています。

祭りが始まって1時間ぴったりに鳴る花火の音で、トマト投げは終了します。
そして、市の職員達がホースを持って町中を洗い流していきます。
あんなに真っ赤になっていた街がたったの2時間で、
綺麗さっぱり元の街の風貌を取り戻すのだから手馴れたものです。

ちゃんとルールがあります

トマトをぶつけ合うという単純明快なルールの他にもちゃんと決まりごとがあります。
1. ビンなどの危険物は持ち込み禁止
2. Tシャツを破らない
3. トマトは投げる前に適度な硬さに潰す
4. トマトトラックに注意
5. 終わりの合図を守る
さらに着替えや水中眼鏡はビニール袋に入れて持参するというのも基本ルールです。

日本からも、このトマティーナを目指してスペインに旅する観光客も多いのだとか。
トマティーナツアーを企画している旅行会社もたくさんあります。
何も考えずにトマトを投げ合う奇祭、日常のストレスをトマトに込めて発散してみませんか?
子供のように全身ぐちゃぐちゃになった自分の姿を見たら、自然と笑いがこみ上げてきます。
素晴らしき奇祭でパワーチャージしちゃいましょう!
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