知ってるようで知らない目のせかい ⑨ドライアイと目薬

知ってるようで知らない目のせかい ⑨ドライアイと目薬
前回、ドライアイについてお話しましたので、今回はその治療についてです。
点眼薬で目の表面を潤す。それは、ドライアイの基本的な治療法ですが、その点眼薬にもいくつか種類があります。ここでは、主な点眼薬と使用するにあたり注意すべき点についてご紹介します。

人工涙液

目に水分を補給して、異物などを洗い流すのを目的とした点眼薬です。医療用に登録されているのは1種のみなので、それ以外は直接薬局で購入する必要があります。人工涙液には、防腐剤無添加のものと添加されているものがあります。軽度のドライアイなら添加されているものでも問題ないのですが、涙液量が少ない状態では、わずかな防腐剤でも濃縮され停滞してしまい、角膜上皮に障害を与えてしまいます。そのようなケースでは、防腐剤無添加の点眼薬が必須となります。防腐剤無添加のものは、食品と同じですぐに品質が悪くなってしまいますから、管理方法や使用期限は必ず守りましょう。

ヒアルロン酸ナトリウム

人工涙液のみでは、すぐ蒸発してしまいます。ヒアルロン酸ナトリウムは、角膜上皮細胞の分裂増殖を高め、眼表面に涙液を安定させておく作用があり、また優れた保水性を持っています。人工涙液との併用が望まれます。人工涙液同様、防腐剤の入っているものと入っていないものがあります。

点眼頻度

防腐剤無添加のものであれば、何回でも点眼してよいと思われがちですが、過剰な点眼は、わずかの涙液までも洗い流してしまうので、多くても1時間に1回が目安となります。逆に、点眼を怠ると症状は悪化します。
今のところ涙液の分泌を回復させるような薬はないので、毎日欠かさず点眼を続けることが大切です。肌に化粧水を毎日つけるのと一緒で、毎日続けてこそ効果が出てくるのです。


ドライアイの治療は点眼薬のみではありません。また、ドライアイの原因や病態によって適する薬剤は異なってきます。ドライアイをあまり安易に考えず、何か症状がある場合はまず眼科受診をおすすめします
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