知ってるようで知らない目のせかい ⑪ソフトコンタクトレンズのケア

知ってるようで知らない目のせかい ⑪ソフトコンタクトレンズのケア
前回はSCLの種類についてお話しましたが、今回は洗浄や保存方法などのケアについてお話したいと思います。

SCL洗浄の目的

1日使い捨てSCLは、基本的に目から外したらそのまま破棄し、また新しいCLを装用するのでケアは必要ないのですが、その他のもの(頻回交換SCL、定期交換SCLなど)には毎日の洗浄が必須です。
CLの汚れには、たんぱく質・脂質・ムチン・カルシウムなどの涙液成分に由来するもの、細菌などの微生物、花粉や埃などの外部からのものなどさまざまです。とくにSCLは含水性素材なので、HCLと違って外側だけでなく素材内部にも汚れを吸着しやすいため、正しいケアをしないと眼障害を引き起こす原因となります。
SCLケアの基本は、洗浄・すずぎ・消毒・保存という4つの工程から成り立っています。このうち洗浄は、CLに付着した汚れを減らすことを目的としています。微生物の数を減らして消毒効果を高め、たんぱく質などを除いて微生物が付着しにくい環境をつくります。

こすり洗いのすすめ

SCLの洗浄方法はどの消毒剤を使用するかで洗浄方法が異なります。
今主流となっているMPSとよばれる多目的用剤は、洗浄・すすぎ・消毒・保存の全てがその1本でできるというものです。これを使用する際は”こすり洗い”が必須となります。その他に、レンズを液の入ったケースに入れて振るだけで洗浄できるもの、液の入ったケースにレンズを入れて置くだけでよいものなどがありますが、これらはこすり洗いと比較すると洗浄効果は落ち、レンズの汚れによるCLトラベルを引き起こします。MPSのみならず、他の消毒剤においても、こすり洗いの必要性が強調されてきています。

レンズケースも手入れが必要

消毒液や保存液には微生物を抑制する働きがありますが、目の安全を考慮した濃度では微生物を完全に殺すことはできません。そのため、洗浄や消毒でも除去しきれなかった微生物はレンズケース内で繁殖することがあります。
そこで重要なのは、レンズケースそのもののケアです。毎回よく洗い、自然乾燥、しかもしっかり十分に乾かす必要があります。普段ケースを持ち歩くことも考えると最低2個は常備しておきたいものです。また、最低でも数ヶ月に1回は新しいものと交換しましょう。
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