【脱】読書初心者!読みやすい歴史小説のおすすめ作品

【脱】読書初心者!読みやすい歴史小説のおすすめ作品
前回、時代小説を紹介したので今回は歴史小説を紹介させていただきます。
まず、本を紹介する前に時代小説と歴史小説の違いについてですが
ウィキペディアには「文学の上ではかなり明確な区別がある」と記されています。
しかし、筆者が辞書やインターネットを使い調べた結果は明確な境界線はありません。
明確な境界線はありませんが、言葉が違うようにそれなりに違いはあります。
人それぞれ考え方はありますが、一般的に言われている違いは以下の通りです。

・「時代小説」は歴史を背景にした小説で史実にこだわらずフィクションを多く含みます。
・「歴史小説」は実在の人物や出来事を史実に基づき描いた小説です。


史実に忠実だとしても、その史実の真相はその時代に生きていた、
その場にいた人にしかわかりません。そして、あくまでも『小説』です。
そのような点から、時代小説と歴史小説の境界線が曖昧になってしまうのでしょう。

●和田竜のおすすめ歴史小説

2014年に村上水軍を題材にした『村上海賊の娘』で本屋大賞を受賞した歴史小説家です。
歴史小説は漢字が多いので文章が読みにくいのですが、和田竜さんの小説は
一段落が短く会話やカッコも多いので読みやすいです。
  • のぼうの城
  • 時は豊臣秀吉の天下統一直前。
    城主が北条氏の小田原城へ入っている時に城代が石田三成率いる大軍と戦いを始めます。
    武士や百姓などの民衆から「でくのぼう」を略して「のぼう」、
    それに「様」をつけて「のぼう様」と呼ばれている城代・成田長親。
    圧倒的な大群を相手に「のぼう様」率いる忍城軍は勝利します。
  • 忍びの国
  • 天正伊賀の乱が背景で、伊賀の忍者と織田信長の長男・信雄が率いる伊勢軍との戦い。
    偉大な父をもち、何かと比べられて育った信雄。父に認められたいがために
    いろいろなことをするがそれが裏目に出てしまい、父とは疎遠に・・・
    そのような親子の思いを持つ者とは相反して伊賀の忍者は親も子もなく
    あるのはお金という殺伐とした世界。そんな全く違う両者の戦いを描いた物語。


●北沢秋の合戦屋シリーズ

最近の歴史小説は人情物が多いなか、これぞ歴史小説だと言わんばかりの正統派戦記物です。
舞台は戦国時代初期、信濃国。現在の長野県です。
物語の中心人物の石堂一徹が文武両道でとても魅力的な人物です。
  • 哄う合戦屋
  • 合戦屋シリーズの第一弾。
    天文18(1549年)。武田と長尾(後の上杉)に挟まれ、
    土豪が割拠する中信濃。そんな強豪国に挟まれ、
    名もなき小豪族の遠藤吉弘へつかえることになった石堂一徹。
    一徹は軍師として類まれなる才能に恵まれ、
    わずか半年で3800万石の遠藤家を2万石までにしてしまいます。

  • 奔る合戦屋
  • 合戦屋シリーズの第二弾。
    天文2年(1533年)。舞台は川中島の合戦が始まる前、
    中信越・信濃が武田の手に落ちかけている時代です。
    石堂家は三代信豊の時代から村上家に勘定奉行として仕えていました。
    石堂一徹が軍師として開花するまで描かれています。

  • 翔る合戦屋
  • 合戦屋シリーズの完結編。
    天文19年(1550年)。強大な武田の前に遠藤家は存続の危機に陥ります。
    しかし石堂一徹がいつものように知略を巡らして武田勢を撃破。
    なんとか道を切り開きます。

時系列としては奔る合戦屋⇒哄う合戦屋⇒奔る合戦屋になるので、
発行年通りに読むよりも
時系列通りに読んだ方が登場人物の心情に同調できるかもしれません。


歴史小説といえば司馬遼太郎さんだと思いますが、あえて
違う作家、作品を紹介させていただきました。
司馬遼太郎さんの作品は竜馬がゆく坂の上の雲などどれをとっても
有無を言わさず面白いです。
今回紹介した本は、最近人気がある歴史小説家の方の作品なので、
歴史小説を初めて読む方でも読みやすいかと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加